今日は「Free」の「Fire and Water」に影響を受けたギタリストたちについて熱く語っていこうと思う!彼らのプレイスタイルやサウンドが、どんな風にこの曲からインスパイアされたのかを掘り下げて、ちょっとくだけた感じでレビューしちゃうよ。
「Fire and Water」の魅力
まず、「Fire and Water」という曲、そしてそれを含むアルバム『Fire and Water』は、Freeというバンドの中でも特に輝かしい瞬間の一つだ。フリーが1970年にリリースしたこのアルバムは、イギリスのブルースロックからロック全般に多大な影響を与えた。ジョン・コールター(John “Rabbit” Bundrick)のキーボード、ポール・ロジャースの圧倒的なボーカル、そして何よりアンドリュー・フリーマン(Andrew Freeman)のギターが全ての曲に命を吹き込んでいる。特に「Fire and Water」の冒頭から流れるギターのメロディとリズムは、彼の魅力が存分に発揮されていて、これを聴いて多くのギタリストたちが影響を受けてきたんだ。
Fire and Waterに影響を受けたギターリスト4人
1. ジミー・ペイジ(Jimmy Page)
ジミー・ペイジがこの曲に影響を受けていたのは言うまでもないだろう。Led Zeppelinのギタリストであるジミーは、Freeのようなバンドの音楽に強く惹かれていた。ジミーのギターは、ブルース、ハードロック、そして即興性が混じった独特なサウンドが特徴だが、「Fire and Water」のギターリフや即興的なソロから強く影響を受けた部分があると言われている。
「Fire and Water」のリフの中に感じられる、ちょっとしたブルースのエッセンスとともに、情熱的で力強いソロはジミー・ペイジのスタイルにも通じるものがある。ペイジ自身も、ロックとブルースの融合においてFreeを高く評価していて、特に彼が『Led Zeppelin III』や『IV』を制作する過程で、Freeのアルバムが大きなインスピレーションとなっていたのは間違いない。
ジミーは、アンドリュー・フリーマンのようなプレイを少しでも意識していたのだろうか。ギターソロにおける「フィーリング」や「間」の取り方に共通点が見られるし、ロックギターが爆発する瞬間の力強さも、彼が目指してきたスタイルそのものだ。
2. エリック・クラプトン(Eric Clapton)
エリック・クラプトンもまた、「Fire and Water」のギターに多大な影響を受けたと考えられる。クラプトンはすでにイギリスのブルースロックシーンで名を馳せており、Creamの時代から「ブルース」の枠を越えた音楽を展開していたが、Freeの音楽のエネルギーと即興性は、クラプトンにとっても強烈なインスピレーションとなったに違いない。
クラプトンはブルースのテクニックを基盤にしつつも、ロック、ポップス、ジャズなどを取り入れてプレイスタイルを進化させてきたギタリスト。彼のギターにおける「歌うようなフレーズ」や「メロディー感」は、「Fire and Water」のリフやソロと共通する部分がある。特に「涙がこぼれるような切ないソロ」を弾くクラプトンのスタイルには、アンドリュー・フリーマンが持っていた感情を込めるというギターの美学が色濃く反映されている。
もしクラプトンがこの曲をカバーしたら、どんなプレイになるだろうかと想像するだけでもワクワクするよね。クラプトンのソロには、アンドリュー・フリーマンのギターの持っていた「重厚感」と「切なさ」が間違いなく融合するだろう。エリック・クラプトンのギターには、どこか「渋さ」や「洗練さ」があるのも特徴だが、「Fire and Water」のようなトラックにおいては、クラプトンもまた即興性と感情をしっかりと込めて演奏することだろう。
3. ピーター・グリーン(Peter Green)
次に挙げるべきは、ピーター・グリーンだ。彼はFleetwood Macのオリジナルメンバーとして知られるが、そのギタープレイにはブルースからの深い影響が感じられる。その一方で、Freeの音楽が持っていたロックのエネルギーや即興性、そしてストーリー性に対する愛着も感じていたに違いない。
ピーター・グリーンのギターには独特の「ブルージーさ」や「痛み」があって、その音色には聴く者を引き込む力がある。彼の代表曲「Black Magic Woman」や「Albatross」では、メロディアスでありながらも、どこか切ない「間」が大事にされているのがわかる。これは、アンドリュー・フリーマンが弾いた「Fire and Water」のようなリフやソロにも通じる部分があるんだ。
ピーター・グリーンがFreeの音楽に影響を受けていたとしても、彼はそのエネルギーを自分のスタイルで表現していたはず。フリーマンのギターのスタイルに、ピーター・グリーンのようなドラマティックで感情的なギターを感じることができるよね。もしピーター・グリーンがこの曲を弾いたら、きっとそのスライドギターの音色や、ブルージーなフレーズが色濃く出て、Freeとはまた一味違った印象になるだろう。
4. ジョー・ボナマッサ(Joe Bonamassa)
現代のギタリストで、「Fire and Water」から影響を受けていると思われるのは、ジョー・ボナマッサだ。彼のギターは現代的な技術力と、クラシックなブルースロックのエネルギーをうまく融合させている。ジョーのプレイスタイルには、ジミー・ペイジやエリック・クラプトンのような古き良き時代の影響を感じつつ、モダンなアプローチを取り入れている。
特にボナマッサのソロにおいては、まるで自由自在に曲を操るような感覚がある。「Fire and Water」のギターソロの即興性やメロディーを大事にする姿勢が、彼のプレイに共鳴する部分が多い。ボナマッサがこの曲をカバーしたら、彼らしいダイナミックでテクニカルなソロが加わることだろうが、その中でも原曲のエモーショナルな部分をうまく残すだろう。
さいごに
「Fire and Water」は、単なる一曲にとどまらず、多くのギタリストたちにとってひとつの「音楽的啓示」のような存在だった。アンドリュー・フリーマンのギタープレイに影響を受けたジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ピーター・グリーン、ジョー・ボナマッサのようなギタリストたちは、それぞれのスタイルでこの楽曲から得たエッセンスを、自分の音楽に反映させてきた。
この曲の魅力は、単なる技術やギターリフにとどまらず、その感情的なインパクトにもある。それをどう表現するかは、各ギタリストの個性に委ねられている。それぞれのギタリストがどうアプローチしたとしても、共通しているのは「Fire and Water」が持つあのエネルギーと感情の波、そしてギターを通じてそれをどう伝えるかという挑戦的な部分だ。
次にギターを弾くとき、少しでも「Fire and Water」を思い出しながらプレイしてみると、きっとその深さに気づく瞬間が訪れるだろう。
Fire And Water