ビートルズの公式スタジオアルバム13枚徹底ガイド！全曲ひとこと解説付き

1960年代、音楽シーンに革命を起こした伝説のバンド「ビートルズ」。
今なお世界中の音楽ファンに愛され続ける彼らの楽曲は、ジャンルを越え、時代を越えて響き続けています。

本記事では、ビートルズ公式アルバム（UK盤）全13作の収録曲をすべてリスト化し、各曲にひとことコメントを添えてご紹介します。
名曲の数々を振り返りながら、あなたの推し曲や隠れた名作を再発見してみてください！

1st Album: Please Please Me (1963)

デビュー作にして録音はわずか1日。エネルギッシュな若さとライブ感が詰まったロックンロールの原点的作品。

I Saw Her Standing There – オープニングからノリノリ！
Misery – シンプルながら哀愁あり。
Anna (Go to Him) – ジョンのソウルフルな歌唱が光る。
Chains – キャッチーなハーモニーが心地よい。
Boys – リンゴが主役の爽快ロック。
Ask Me Why – マイナー調の柔らかい1曲。
Please Please Me – バンド初のヒット！爽快。
Love Me Do – シンプルで印象的なデビュー曲。
P.S. I Love You – 優しい手紙のようなラブソング。
Baby It’s You – 切ないメロディが胸に響く。
Do You Want to Know a Secret – ジョージの優しい歌声が新鮮。
A Taste of Honey – 洗練されたジャズ風カバー。
There’s a Place – 内面世界を表現した初期傑作。
Twist and Shout – 声を枯らしたジョンのシャウトが伝説。

2nd Album: With the Beatles (1963)

前作の勢いそのままに、オリジナル曲とカバーが半々。ジャケットのモノクロ写真も印象的で、世界を虜にし始めた作品。

It Won’t Be Long – 開幕から元気いっぱい！
All I’ve Got to Do – 黒人音楽の影響が濃厚。
All My Loving – ポールの代表的ラブソング。
Don’t Bother Me – ジョージの初自作曲。
Little Child – 軽快でロックンロール感満点。
Till There Was You – スタンダード曲を美しくカバー。
Please Mister Postman – 元気なモータウンカバー。
Roll Over Beethoven – ジョージのギターが映える！
Hold Me Tight – 少し荒削りな魅力あり。
You Really Got a Hold on Me – ソウルフルな名カバー。
I Wanna Be Your Man – ストーンズにも提供された曲。
Devil in Her Heart – 淡い悲しさが印象的。
Not a Second Time – 洗練されたメロディ。
Money (That’s What I Want) – パワフルに締めくくる！

3rd Album: A Hard Day’s Night (1964)

初の全曲オリジナル！映画サウンドトラックとしても有名で、メロディの進化と作曲力の飛躍が感じられる作品。

A Hard Day’s Night – 印象的なイントロの代表曲。
I Should Have Known Better – ハーモニカと爽快感。
If I Fell – 美しいハーモニーが絶品。
I’m Happy Just to Dance with You – ジョージの爽やかさ。
And I Love Her – ポールの甘いバラード。
Tell Me Why – 疾走感のある名曲。
Can’t Buy Me Love – シンプルで力強いラブソング。
Any Time at All – 力強く情熱的なロック。
I’ll Cry Instead – カントリー調の失恋ソング。
Things We Said Today – 時の流れを感じる哀愁。
When I Get Home – ソウルの影響を感じる1曲。
You Can’t Do That – 嫉妬心むき出しのロック。
I’ll Be Back – メロウで切ないラスト。

4th Album: Beatles For Sale (1964)

ツアーで多忙を極めた中で制作された、やや疲労感と内省的な雰囲気のあるアルバム。カバー曲も再び多めに登場。

No Reply – 切ないストーリーが心に響く。
I’m a Loser – フォーク色の強い自己内省ソング。
Baby’s in Black – ワルツ調の哀愁デュエット。
Rock and Roll Music – チャック・ベリーをパワフルに再現。
I’ll Follow the Sun – ポールの優しく儚いバラード。
Mr. Moonlight – 濃厚なジョンのボーカルが特徴的。
Kansas City/Hey-Hey-Hey-Hey! – エネルギー全開のカバー。
Eight Days a Week – キャッチーで軽快なポップソング。
Words of Love – バディ・ホリー風の美しいハーモニー。
Honey Don’t – リンゴが陽気に歌うカントリーロック。
Every Little Thing – 愛される喜びを描いた名曲。
I Don’t Want to Spoil the Party – カントリー調の失恋歌。
What You’re Doing – リズミカルなギターリフが印象的。
Everybody’s Trying to Be My Baby – ジョージのロカビリー好きを反映。

5th Album: Help! (1965)

映画『ヘルプ！』のサントラ。内面的なテーマやアコースティック要素が増し、彼らの成長が明確に感じられる作品。

Help! – ジョンの内面の叫び。ポップで深い。
The Night Before – 切ない恋の余韻をポールが歌う。
You’ve Got to Hide Your Love Away – ボブ・ディランの影響色濃い。
I Need You – ジョージのメロディアスな1曲。
Another Girl – ポールらしい明快な失恋ソング。
You’re Going to Lose That Girl – ハーモニーが映える名曲。
Ticket to Ride – 重厚なドラムとギターが印象的。
Act Naturally – リンゴのカントリー風おとぼけソング。
It’s Only Love – ジョンのロマンティックな一面。
You Like Me Too Much – ジョージの所有欲ソング。
Tell Me What You See – ポールとジョンのバランスが良い。
I’ve Just Seen a Face – 爽やかでアコースティックな名曲。
Yesterday – ポールの代表曲。弦楽と共に切ない傑作。
Dizzy Miss Lizzy – リトル・リチャード風の勢いあるカバー。

6th Album: Rubber Soul (1965)

フォーク・ロックの影響が色濃く、歌詞やサウンドが大きく進化。ビートルズ中期の名作で、多くのミュージシャンに影響を与えた。

Drive My Car – ジョークと野心が同居したオープナー。
Norwegian Wood (This Bird Has Flown) – シタールが印象的。恋の謎。
You Won’t See Me – 冷たくされた恋の痛み。
Nowhere Man – 社会的テーマを歌った名曲。
Think for Yourself – ジョージのメッセージソング。
The Word – “愛”というテーマを強調。
Michelle – フランス語がアクセントのラブバラード。
What Goes On – リンゴらしいカントリータッチ。
Girl – メランコリックで官能的。
I’m Looking Through You – 感情の起伏がリアルな失望ソング。
In My Life – ノスタルジーと愛に満ちた名バラード。
Wait – アルバムの中ではやや地味だが味がある。
If I Needed Someone – バーズ的なギターポップ。
Run for Your Life – 強烈な嫉妬心が歌詞に表れる。

7th Album: Revolver (1966)

革新的な録音技術と実験的サウンドの宝庫。ロックからサイケ、クラシックまで幅広いジャンルに挑戦した傑作。

Taxman – ジョージの辛辣な風刺ロック。
Eleanor Rigby – 弦楽だけの構成が印象的な孤独の歌。
I’m Only Sleeping – 逆回転ギターが幻想的。
Love You To – 本格的なインド音楽への挑戦。
Here, There and Everywhere – ポールの優美なバラード。
Yellow Submarine – 子供にも人気のリンゴソング。
She Said She Said – サイケデリックな混乱感。
Good Day Sunshine – ポジティブなエネルギー満載。
And Your Bird Can Sing – 複雑なギターフレーズが魅力。
For No One – 淡々とした切なさが美しい名曲。
Doctor Robert – 謎めいた人物への風刺。
I Want to Tell You – ジョージの哲学的アプローチ。
Got to Get You into My Life – ホーン全開のソウル風。
Tomorrow Never Knows – テープループと哲学的歌詞で未来を示す。

8th Album: Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (1967)

コンセプト・アルバムの先駆け。スタジオ技術を極限まで駆使したサイケの頂点であり、ロック史における金字塔。

Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band – フェイクバンドの幕開け。
With a Little Help from My Friends – リンゴの代表曲。
Lucy in the Sky with Diamonds – 幻想的でサイケな世界観。
Getting Better – 明るさの裏に毒もあり。
Fixing a Hole – 現実逃避と内省が交差する。
She’s Leaving Home – ストリングスが泣かせるドラマ。
Being for the Benefit of Mr. Kite! – サーカス風のカオス。
Within You Without You – ジョージの本格インド音楽。
When I’m Sixty-Four – ヴィンテージ風ポール節。
Lovely Rita – 日常のユーモアと妄想。
Good Morning Good Morning – ノイジーで実験的な日常描写。
Sgt. Pepper (Reprise) – 再登場でラストに向け盛り上げ。
A Day in the Life – ロック史屈指の壮大なエンディング。

9th Album: Magical Mystery Tour (1967)

映画のサントラ＋シングル集。カラフルなサイケポップが満載で、「ストロベリー・フィールズ」など名曲揃い。

Magical Mystery Tour – 旅の始まりを告げるテーマ曲。
The Fool on the Hill – 孤独な賢者の視点。
Flying – インスト曲としては珍しい。
Blue Jay Way – 不安と迷いを映すサイケ。
Your Mother Should Know – 古風なポールらしさ。
I Am the Walrus – 意味不明だけど最高にクール。
Hello, Goodbye – 単純だけどキャッチーなポップ。
Strawberry Fields Forever – 幻想的で内省的な傑作。
Penny Lane – 懐かしきリヴァプールの情景。
Baby You’re a Rich Man – 奇妙でユニークなグルーヴ。
All You Need Is Love – 時代の象徴となったラブアンセム。

10th Album: The Beatles (White Album) (1968)

2枚組の大作で、各メンバーの個性がバラバラに炸裂。まとまりはないが、創造力の塊。賛否両論の問題作にして傑作。

Disc 1:

Back in the U.S.S.R. – ビーチボーイズ風の皮肉ロック。
Dear Prudence – 静かな始まりから開放感へ。
Glass Onion – 過去曲への自己言及。
Ob-La-Di, Ob-La-Da – 楽しいけど議論を呼ぶ1曲。
Wild Honey Pie – ほぼジョークの断片。
The Continuing Story of Bungalow Bill – 独特な物語性。
While My Guitar Gently Weeps – エリック・クラプトン参加の名バラード。
Happiness Is a Warm Gun – 曲の断片をつなげた傑作。
Martha My Dear – ポールのピアノが優雅。
I’m So Tired – 疲労感たっぷりのジョン節。
Blackbird – 美しくシンプルなアコースティック。
Piggies – ジョージの風刺。
Rocky Raccoon – 西部劇風の物語。
Don’t Pass Me By – リンゴの作曲デビュー。
Why Don’t We Do It in the Road? – 原始的エネルギー。
I Will – 優しく短いラブソング。
Julia – ジョンの母への愛情あふれる曲。

Disc 2:

Birthday – ライブ感あふれるお祝いソング。
Yer Blues – 本格ブルース調の絶望。
Mother Nature’s Son – 自然との調和を描く。
Everybody’s Got Something to Hide… – 意味不明だが疾走感抜群。
Sexy Sadie – 静かな怒りを込めた曲。
Helter Skelter – ハードロックの原型とも言える。
Long, Long, Long – 静かなスピリチュアル感。
Revolution 1 – ゆったりバージョンの政治ソング。
Honey Pie – 戦前風ポップスへの愛。
Savoy Truffle – ジョージの洒落た一曲。
Cry Baby Cry – 不思議なおとぎ話。
Revolution 9 – カオスの音響アート。
Good Night – ドリーミーなエンディング。

11th Album: Yellow Submarine (1969)

映画用に作られたサウンドトラックで、オリジナル曲は6曲のみ。B面はジョージ・マーティンによるインスト。

Yellow Submarine – 再収録されたリンゴの人気曲。
Only a Northern Song – 音楽業界への皮肉。
All Together Now – シンプルで童謡的。
Hey Bulldog – 隠れたロック名曲。
It’s All Too Much – サイケの極み。
All You Need Is Love – 名バラード再登場。

12th Album: Abbey Road (1969)

実質最後の録音作。表現力と完成度が極まった、ビートルズの美しいラストメッセージ。

Come Together – クールなグルーヴが特徴。
Something – ジョージの代表的バラード。
Maxwell’s Silver Hammer – ブラックユーモアなポップ。
Oh! Darling – ポールの熱唱が胸に迫る。
Octopus’s Garden – リンゴのほのぼのソング。
I Want You (She’s So Heavy) – 圧倒的な重厚サウンド。
Here Comes the Sun – ジョージの光あふれる名曲。
Because – 美しい3声ハーモニー。
You Never Give Me Your Money – 組曲の始まり。
Sun King – ゆったりとした幻想。
Mean Mr. Mustard – 奇妙な人物紹介。
Polythene Pam – パンクの原型的な勢い。
She Came In Through the Bathroom Window – ストーリー性あり。
Golden Slumbers – 荘厳な眠りの歌。
Carry That Weight – 重荷を背負う仲間たち。
The End – 全員のソロ＆最後の一言。
Her Majesty – おまけのウィット。

13th Album: Let It Be (1970)

解散前に録音されたが発売は後。迷いと衝突の中で生まれた、悲しくも美しいラストアルバム。

Two of Us – ポールとジョンの友情の残響。
Dig a Pony – 意味不明だがグルーヴィ。
Across the Universe – 静かで宇宙的な広がり。
I Me Mine – ジョージの自己主張。
Dig It – ジャム的短編。
Let It Be – 永遠の名曲。祈りと癒し。
Maggie Mae – トラッド風の小品。
I’ve Got a Feeling – 二人の感情がぶつかる。
One After 909 – 初期の曲を再演したロカビリー。
The Long and Winding Road – 切なく壮大なラストバラード。
For You Blue – ジョージのブルース。
Get Back – ルーフトップでのラストジャム。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ビートルズの音楽は、時代を超えて私たちに感動と発見をもたらしてくれます。
あなたの「心に残る一曲」はありますか？
また、この記事が「もう一度ビートルズを聴き直したくなる」きっかけになれば嬉しいです。

それでは、Let it be。