こんにちは!あつもりです。
今回はパンテラの俗悪のCDレビューです。
洋題はPanteraの「VULGAR DISPLAY OF POWER」。
1992年にリリースされたセカンドアルバム。
僕がこのCDを聴いたのは、リリースされた年で高校2年生のときだったかな。
たぶんリリースされた後に、Burrnか何かの音楽雑誌で、スゲーのが出たって書かれていたからだったと思う。
パンテラのCDを聴いたのは「俗悪」がはじめてだった。
とにかく、一曲目がカッコ良すぎて、まさに顔面パンチをくらったような衝撃だった。
ちなみに、CDジャケットが顔面パンチしている絵だって気づいたのは、ずっと後になってから。なんかの模様かな?なんて思ってた。
一曲目の曲名は「MOUTH FOR WAR」
曲名からしてカッコイイ。
再生ボタンを押した瞬間、ザクザクと刻むギターリフと、ゴリゴリしたバスドラが脳みそを刺激してくる。
「気持ちいい~」
ずっと聴いていたい音。
そして、地面を這うような粘り気のあるギターリフに変わっていく~。これがカッコイイ。このリフだけで曲が成立してしまうかのような凄み。
一発で虜になったなぁ。
そこからのボーカルの咆哮!これがまたたまらなくカッコイイんだ。このしゃがれたようなボーカルスタイルだから、この曲がまた映えるんだろうな。
オーラがハンパない。
ミドルテンポの曲なんだけど、最後にテンポアップして、スピードメタルっぽくなる。ここがまた好き。やっぱりメタルにスピードを求めてる僕がいるんだよね。
「MOUTH FOR WAR」が好きすぎて、この曲ばっかリピートしてたんだけど、ずっと先になって他の曲もカッコイイじゃん、っていうことに気づいた。
「Walk」の歯切れのいいボトムの効いたリズム。
「Fucking Hostile」の猛烈に突進するパワー。
怪しげなギターのアルペジオから静かに曲が始まって、途中でパワー全開に爆発する「This Love」。
キャッチーなギターリフ、サビのボーカルが耳に残る「No Good」。この曲はアルバムの中で2番目に好き。
そう、「MOUTH FOR WAR」以外にもカッコイイ曲があるのを知って、ますますこのアルバムが好きになっていった。
新たな発見があってワクワクしたんだ。
それは人生のようでもあるなって思う。
「MOUTH FOR WAR」以外はよく聴きもしないで、あまりよくないだろう、って決めつけてたところがあって。
でもじっくり聴きこんでみると、カッコイイ。
そんなことって日常でもあるなぁって思う。
ところで、メタリカのブラックアルバムがリリースされたのが、1991年。
メタルの歴史が変わった出来事だった。
ブラックアルバムの「スロー・アンド・ヘヴィ」なスタイルに多くのメタルバンドが影響を受けた。メタルバンドだけじゃないく、ロックバンドも含めてかもしれない。
そして多くのバンドが「スロー・アンド・ヘヴィ」スタイルに変わっていった。
それだけブラックアルバムのインパクトは凄かったし、影響力も凄かったということ。
おそらくパンテラの俗悪も、ブラックアルバムの影響を受けているのだと思う。
そのパンテラの俗悪も、多くのメタルバンドに影響を与えているのだ。
俗悪以降、多くのメタルバンドがパンテラのように、ザクザクのギターリフ、バスドラを強調した固い音作り、咆哮するボーカルを取り入れていったから。
まあ、どれだけ影響を与えたとか、どれだけ売れたとか、そんなことは関係ないけどね。
とにかく、熱くて、エネルギーを感じられて、スタイリッシュでクールで、聴けばハイになれる。そんなアルバム、俗悪。
28年たった今でも色あせることのない、素晴らしいアルバム。ずっと聴いていくつもりです。
俗悪のCDレビュー動画をYouTubeにアップしてます。ぜひご覧ください。