僕がガレージロックの名盤としてまず頭に浮かぶのが、ギターウルフの狼惑星です。1997年発表のメジャーデビューアルバムで日本だけでなく、アメリカでも人気のアルバムです。
ギターウルフのレコーディングは一発録りと言って、バンドが「いっせいのせ!」で録音する手法をとっています。
ライブでの演奏を録音するライブアルバムに似ていますね。お客さんの完成が入っていないライブアルバムという感じですね。
普通はドラムをとって、ベース、ギターをとってボーカルをとってというように、各パートを別々に録音して音を重ねていくのが一般的な方法です。
一発録りは後で細かい修正が効かないため、マイクセッティングなどで熟練された技術が必要になるため難しいレコーディング手法とされています。ギターウルフはライブの時のような勢いをレコードに収めたいためにあえてこのレコーディング手法を使っています。
まず聴いて思うのがでっかい音の塊がぶつかってくる感じですね。ガツンと来る音。荒々しくて生々しくてまさにライブ演奏。メンバーの息づかいとか、熱気が伝わってくるそんなアルバムです。
荒々しい音が収められているギターフウルフ名盤「狼惑星」
カワサキZ II 750 Rock’n’ Roll
ボーカルのかけ声の直後に放たれる爆音、ノイズタップリのギターの音がたまんないですね。スピード感溢れる力強いナンバーです。突っ込み気味のボーカルとギターがカッコイイです。
オオカミ惑星
歪んだ音のドラムから始まるインストナンバー。高音タップリで切り裂くように掻き鳴らすセイジのギターがカッコイイ曲です。
インベーダーエース
ご機嫌なギターリフから始まるノリノリのナンバー。ひたすら突っ走る体育会系の曲。体のそこから絞り出すセイジの叫びが胸に響きますっ。
モーターサイクルレザーボーイ
ヘビーで歪んだベースから始まる曲。ドタドタ感が逆にカッコイイです。
[5]ファーイーストマンワンツースリーのかけ声とともに破壊力のあるイントロで始まるミドルテンポの曲。ライブ音源のような音響を感じますね。
[6]ワイルド ゼロ
ハウリングしまくりのギターがカッコイイ。全ての音が歪みまくっていてるのが凄いっ。ノイズの洪水ですっ。潔いというか男気あるっ。
[7]惑星ハート
ミドルテンポのロックンロールナンバー。直線的に刻むギターリフが耳に心地よく響きますね。歌詞が面白い。
[8]エネルギージョー
ハイテンションでハイスピードで破壊的な曲。 すぐそこで歌っているかのようセイジの歌声が熱いっ。
[9]JETT LOVE
これぞガレージロックと言えるスピード感溢れるエネルギッシュな曲。聴いてスカッしますね?っ。かっけ?!
[10]サティスファクション
ローリング・ストーンズのカバー。原曲よりも速く、そして荒々しいアレンジになってます。
[11]カンフーラモーンの恋
吠えるボーカルから始まるミドルテンポの曲。切れ味鋭いギターリフがカッコイイ。ボーカルはひたすら吠えまくるだけ。
[12]LET’S GET HURT
この曲も枯れよロックしてますっ。荒々しくて攻撃的、シンプルだけどカッコイイギターリフ。
[13]オールナイトでぶっとばせ!!
イントロのドラムソロ、そこに絡んでいくギター、ベース、熱いロックンロールナンバー。 セイジの魂の叫びが熱いっ。
[14]UMBLE
スローテンポのインストナンバー。スタジオの空気感が伝わってくるような生々しい演奏がいいですっ。
[15]レッドロカビリー
ズンズンと刻むギターリフ、前のめりなギターソロ、イカれたボーカル。とっても荒々しくて攻撃的な曲。