あつもりから引っ越しました
METALLICA

メタリカ史上一番冷徹なアルバム「ライドザライドニング」を語る

こんにちはピーナッツです。

ジャケットのデザインからして冷たい印象を受けるこのメタリカのセカンドアルバム、「ラはイドザライドニング」。雷に撃たれた電気イスの絵。いかにもヘヴィメタルっぽいジャケット。 このアルバムは1984年にリリースされた。これを当時リアルタイムで聴いた人は、一曲目のFight Fire with Fireを聴いた瞬間、そのあまりの速さに絶叫したと思う。

オーストラリアで行われたライブ映像です。

 

サンフランシスコで行われたライブ映像です。

 

アコースティックギターの優しい音色が流れてくるとあれっ何これ?いきなりバラード?なんて思っていると怒濤のような超光速のギターリフ!そして重戦車のように突進してゆくドラム。ギアはすでに最高速!

決して熱くならないジェイムズヘッドフィールドの冷徹なボーカル。淡々と歌い上げる様がこの曲に独特な雰囲気を醸し出しているんでよね。この空気感はキルエムオールにはなかったものです。凍りつくような凄まじい緊張感が張り詰めています。

キルエムオールがメタリカ史上最も熱いアルバムだとしたら、ライドザライトニングはメタリカ史上最も冷たいアルバムだと思います。どっちがよい悪いというわけではなく、間違いなくこのアルバムでMetallicaは3歩も4歩も先へ進化しましたね。

キルエムオールの荒々しさを削ぎ落とし、整合性のある音になってますね。欧州の湿った雰囲気がするこのアルバムは叙情的な感じがするし、神がかったオーラすら放っています。

スラッシュメタルの代名詞的な曲、怒濤のスピードチューンのFire with Fire、鐘の音からはじまりヘビーなギターリフがカッコいいFor Whom the Bell Tolls、美しく力強い叙情的なパワーバラードの Fade to Black、ジェイムズのボーカルが熱いスピードチューン[5]Trapped Under Ice、キレのあるギターリフ、サビがキャチーな[7]Creeping Death、アルバムの締めくくりはスケール感のある壮大なイン ストナンバーの[8]The Call of Ktulu。

絶妙に配置された曲順が素晴らしく、トータルアルバムとしてのレベルが高いです。このアルバム、メタリカ特有のハネるようなリズムの曲が少なく、直線的な曲が多いのも特徴ですね。

僕がメタリカの中で一番衝撃を受けた思い入れのあるアルバムです。メタリカで一番熱いアルバム、キルエムオールと合わせて聴いてみると面白いですよー。願わくばこの時代にキルエムオールとライドザライトニングの中間的なアルバムをもっともっと出してほしかったなぁ。