ロバート・トゥルージロ加入後の9枚目のアルバム
問題作セイントアンガーの後、2008年にリリースされたメタリカの9枚目のアルバム。このアルバムからベースがロバート・トゥルージロに変わりましたね。プロデューサーはスレイヤーやブラック・サバスなどを手がけたリックルービン。
Metallica – All Nightmare Long [Official Music Video] [HD]
Metallica – The Day That Never Comes [Official Music Video] [HD]
Metallica – Broken, Beat & Scarred [Official Music Video]
リックはメタリカにファーストアルバムを作るような気持ちでやれ、といったらしい。そして自分たちの過去の作品、ライドザライトニングやメタルマスターといった名作に影響を受けることを恐れるなとも。 そんなリックの導きもあって、スラッシーでスピード感溢れるスタイルが戻ってきましたね。全体的な印象はやっぱりギターリフが変わったなと。ザクザクしたスラッシーなリフが戻ってきたっ!
ギターソロも弾きまくってる!ツインリードのハモリが目立つぜ!ちょっとクサすぎ?ってくらい。ただメタルマスターやライドザライトニングの時のようにカチッとした整合感はなく、どことなくルーズさがある。
これはロード、リロード、セイントアンガーを作ってきてその音楽性が素直に出ているんだと思います。 特にドラムはビシッと決まるところから敢えてズラしたりしていますね。これが上手くハマればいいけど、なんだこコミカルな感じになってるところが結構ありますね。
That Was Just Your Lifeは名曲バッテリーのイントロのように少しずつ盛り上がるイントロがカッコイイ!ためてためて一気に爆発みたいな。こういう曲をもう一度作ってくれたのが嬉しいっすね。クランチの効いたギターリフはザックサクしていて、スラッシーですっ。リフもボーカルメロディもソロのあとのツインリードのハモリもみんなキャッチー。カッコいいし聴きやすい曲です。
The End of the Lineは破壊的なリフで始まるヘビーな曲。タフでマッチョなジェイムズのボーカルがしびれるゼ。中間部の高速ギターリフのハモリがスリリングでいいですね〜。何種類ものギターリフが入っているので聴いていて楽しいですね。
Broken, Beat & Scarredはドラムのツーバスが印象的なボトムの効いた曲。ミッドテンポの曲だけど、中間部のブレイクの後にテンポが速くなるところがいいですね〜。メタル王道的な展開。こういうベタなことをやってくれるようになったのが嬉しいっす!
The Day That Never Comesは名曲fade to blackを彷彿させるパワーバラード。カークの泣きのソロが染みるっ。曲の終盤は激しくなり怒涛のギターソロで終わる。
[5]All Nightmare Longはギターリフはスラッシーな感じ。曲調はどちらかというと明るい。Aメロはドロドロとした重い雰囲気で始まるが、一転してサビはノリがあってキャッチー。耳に残るメロディラインです。
[6]Cyanideはベースのフレーズがグルーヴィな曲。ロード、リロード時代の雰囲気を感じますね。
[7]The Unforgiven IIIはピアノから始まるパワーバラード。メタリカでピアノ?はじめはビックリしましたね 。たぶん初じゃないかな?歌が入ると一転してヘビーなギターリフがうなります。
[8]The Judas Kissはロード、リロード時代にありそうな軽快なロックナンバー。サビのスカッとした疾走感がいいですね。
[9]Suicide & Redemptionは約10分のインストナンバー。インストをやるのはメタルジャス以来。名曲オライオンなんかと比較しちゃうとダレるところがあるものの、またこういう曲に挑戦してくれたことが嬉しい。
[10]My Apocalypseはスレイヤーばりのスラッシュナンバー。疾走感があってアグレッシブで。こういう曲大好きですっ。この曲、アルバ厶で一番短い。それでも5分だけど。キレ気味のテンションで弾きまくるギターソロがクールですっ!