あつもりから引っ越しました
METALLICA

Metallica「Master of Puppets」レビュー|伝説になった理由が分かる名盤

「Master of Puppets」は1986年にリリースされた、METALLICAの3枚目のアルバム。
スラッシュメタルというジャンルを、一気に頂点まで押し上げた歴史的な一枚。

初めて聴いたときの衝撃はかなりデカかった。
特に1曲目の「Battery」とラストの「DMAGE.INC」。
ギターリフ、疾走感、攻撃性、男気溢れるパッションにガツンとやられた。

静かなアコギで始まったと思ったら、突然リフの応酬。あの突進力はヤバい。
ジェイムズ・ヘッドフィールドのギターリフとボーカルが見事にはまっている。

そしてタイトル曲の「Master of Puppets」。
もうこれはメタル史に残る名曲だ。

ザクザクと刻むキレッキレのギターリフ。だけどキャッチーで耳に残る。
中盤の静かなパートから、再び怒涛の展開になだれ込む流れ。
これがメタルの構築美ってやつだ。
8分超えなのに、一瞬たりとも集中が切れない。

「The Thing That Should Not Be」は、とにかく重い。
海の底に引きずり込まれるみたいなドロドロした空気が最高だ。テンポは遅いのに、圧が異常。

「Welcome Home」は、このアルバムの中でもかなり重要な曲。
ただ速くて暴力的なだけじゃない。ちゃんとドラマがある。静けさから徐々に壊れていく感じがたまらない。

そして後半の「ORION」。
インストだけど聴きごたえは十分。お約束の表現になるけど「映画を観ているよう」とはこの曲のこと。静と動、スリリングな曲展開は聴いていて楽しい。

クリフ・バートンのベースは、かなり存在感がある。
ただ低音を支えるだけじゃなく、バンド全体に不気味さと深みを与えている感じだ。

ラーズのドラムはシンプルだけど、この突進力を作っているのはやっぱりデカい。
そしてジェイムズの右手。あのリフマシーンぶりは本当に化け物。

「Master of Puppets」は、単なるスラッシュメタルの名盤じゃない。
攻撃性、構成力、演奏力、その全部が極限まで研ぎ澄まされている。

METALLICAが伝説になった理由が、この一枚に全部入っている。

ヘヴィメタルを通るなら、避けては通れない怪物アルバムだ。